CycleGen 論考シリーズ Vol.03 付録

AI時代の段取り八分 ―― DANDORI 8:2 の工程

AIに書かせる前に、仕様と評価基準を決め、受け手のペルソナで検証する。合格ラインの先は人が上げる

DANDORI 8:2 の工程図。横に6つの工程(1 意図を書く、2 仕様と評価基準を作る、3 ペルソナで検証する、4 仕様のフィックス、5-A 合格ラインまで、5-B その先を上げる、5-C 最終確認、6 受け入れて、育てる)が並び、縦に4者(人、伴走AI、書くAI、受け手のペルソナ)がそれぞれの工程で何をするかが書かれている。内容は下の文章版と同じ。
工程図(画像を押すと原寸で開きます)

以下は、上の工程図と同じ内容を文章にしたものです。

工程

工程は4つの段に分かれます。段取り(企画で往復する:1〜3)、ゲート(4)、作業(仕様は変えずに書く:5-A〜5-C)、受け入れ(6)です。

1 意図を書く何を変えたいか・中心の1文を、案を見る前に自分の言葉で
2 仕様と評価基準を作る誰に・何を・どういう順で。評価基準は「〜なければならない」の形で
3 ペルソナで検証する別の会話のAIに受け手として読ませ、やめる箇所・反論する箇所を聞く
4 仕様のフィックス仕様と評価基準の版を固めて記録する。ここから先は中身を変えない
5-A 合格ラインまで評価基準のすべての項目に合格し、ペルソナの指摘すべてに人が対応を選ぶまで
5-B その先を上げる合格ラインを守ったまま、人がAIと往復して上げる
5-C 最終確認最後に渡す本文に、評価基準のすべての項目を当て直す
6 受け入れて、育てる仕上げで動かしたことのうち、次にも当てはまるものを評価基準とペルソナへ書き戻す

戻りは2つあります。3(ペルソナで検証する)で直すなら、2(仕様と評価基準を作る)へ戻ります。作業の途中で仕様や評価基準の誤りに気づいたら、書くのを止めて4(ゲート)へ戻ります。

誰が何をするか

人(書き手・承認者)

  • 1 自分の言葉で書く
  • 2 採るか直すかを決める
  • 3 指摘ごとに、直す・許容する・実際の受け手で確かめる
  • 4 承認する
  • 5-A 指摘に対応を選ぶ
  • 5-B AIと往復し「これで出す」と決める
  • 5-C 落ちた箇所を直すか例外にする
  • 6 書き戻す

伴走AI(仕様と評価基準を持ち、判定する。原稿には書かない)

  • 2 仕様と評価基準のたたき台を書く
  • 3 ペルソナに読ませ、指摘を記録する
  • 4 確定した版を記録する
  • 5-A 評価基準で合否を判定し、指摘を返す
  • 5-C すべての項目を当て直す
  • 6 動かしたことを整理し、書き戻す案を出す

書くAI(原稿を書く)

  • 5-A 仕様から書く・直す
  • 5-B 人と往復して書く

受け手のペルソナ(別の会話のAI。合否は出さない)

  • 3 仕様と評価基準を受け手として読む
  • 5-A 原稿を受け手として1周読む

3つの原則

  • 合格ラインまではAI。その先は人が上げる。
  • ペルソナの答えで止めない。人が選ぶ。
  • 仕様は毎回作る。評価基準とペルソナは育てる。

この工程図は、本論考のような解説文章を作るための工程です。解説文章が仕上がれば、それを元に、スライド、音声解説、動画解説をCodexやNotebookLMなどのAIツールで作れます。意図が本文に書き切ってあるので、派生させたものにも意図が反映されます。

手順の考え方と実録は、CycleGen 論考シリーズ Vol.03『AI時代の段取り八分 ―― DANDORI 8:2』にまとめています。DANDORI 8:2 の工程を自分の仕事に合わせて作りたい方のご相談は、info@rashikucorp.com までお寄せください。